この度は第48回日本口蓋裂学会総会・学術集会を藤田医科大学形成外科が担当させていただくことになりました。大役を仰せつかることになり誠に光栄に存じますとともに、会員諸兄、関係者の皆様に謹んで御礼を申し上げる次第です。 　本学が主催させていただくのは今回が初めてですが、名古屋での開催は3回目となります。前回第44回は後藤滋巳会長のもと、コロナ禍に現地開催は叶わず紙面開催となりました。現地開催は第4回河合　幹会長が主催された1980年まで遡り、実に44年ぶりの名古屋開催です。会期は2024年5月30、31日で会場は名古屋コンベンションホールで名古屋駅からも程近く、テレビ局や大学、ホテルなども集まる新しいエリアにございます。
　学会のテーマは“戮力協心の口唇口蓋裂医療－One Team for Cleft Lip and Palate”とさせていただきました。本学は1986年に初代故中島龍夫教授のもと口唇口蓋裂に対するチーム医療を開始し、1992年に口唇口蓋裂センターを発足いたしました。以来、一貫して多職種連携医療を行っており、こうした経験から今回は耳鼻科、小児歯科、小児科（遺伝科）などの多彩で専門性の高いシンポジウムも企画しました。招待講演としましてはアメリカPittsburg大学形成外科教授のJoseph Losee先生とイタリアMilan大学耳鼻咽喉科・形成外科教授のRiccardo F. Mazzola先生をお招きします。Losee先生は現在最も権威ある成書として知られる“Comprehensive Cleft Care”の編者であり、Mazzola先生は口唇口蓋裂とりわけ鼻咽腔閉鎖機能不全に対する脂肪移植に関してご高名です。また教育講演には子ども家庭庁成育局母子保健課課長の木庭　愛先生をお招きし、成育医療等基本方針などに関してご講演いただく予定です。
　新型コロナウイルス感染症が2023年5月より5類感染症に位置付けられたのに伴い、本会は全面対面での現地開催を予定しています。多くの方々に名古屋の会場に足をお運びいただき、ともに語らい実りあるものにしたいと考えております。
　皆様方のご協力のもと、鋭意準備を進めてまいりますので、多数のご参加をお待ちしております。